フォータムとウェスチングハウスが新たな建設の機会を研究：New Nuclear

2023 年 6 月 7 日

フィンランドの電力会社フォータムと米国のウェスチングハウス・エレクトリック社は、フィンランドとスウェーデンにおける新型原子力の開発と配備の前提条件を検討する覚書に署名した。この合意は、2022年11月に開始されたフォータムの核実現可能性調査に関連するものである。

「フォータムの戦略的優先事項は、信頼できるクリーンエネルギーを提供し、北欧の産業の脱炭素化を推進することです」とフォータムの原子力発電担当エグゼクティブバイスプレジデントのペトラルンドストロム氏は述べています。「ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーと協力を拡大し、フィンランドとスウェーデンにおける新しい原子力の可能性と前提条件を探求できることを大変うれしく思っています。」

ウェスチングハウス・エネルギー・システムズのデビッド・ダーラム社長は「フォータムは、フィンランドとスウェーデンの人々に安全でクリーンで信頼性の高い原子力エネルギーを提供するリーダーであり、フォータムの既存の稼働プラントをサポートする燃料およびサービス事業にとって重要な顧客でもある」と述べた。。「私たちはフォータムと協力して、実証済みの業界をリードする高度な受動的安全原子力技術を北欧地域に導入し、今後何世代にもわたって追加のエネルギー安全保障を提供できることに興奮しています。」

ウェスチングハウスは先月、AP1000原子炉の縮小版であるAP300小型モジュラー原子炉（SMR）を発売し、10年以内に最初の原子炉が電力網に電力を供給することを目標とした。

フォータム氏は「（新型原子力への）潜在的な投資決定は後の段階で行われる」と述べた。

フォータムの２年間の実現可能性調査では、ＳＭＲと従来の大型原子炉の両方を検討し、フィンランドとスウェーデンでの原子力新設の前提条件を検討する。研究の一環として、フォータムは新しい原子炉の建設に向けて、政治的、法的、規制を含む商業的、技術的、社会的条件を調査する予定である。実現可能性調査では、計画、立地、ライセンス供与の進捗状況など、新しい建設プロセスも考慮されます。また、新たな提携やビジネスモデルも調査する予定だ。

フォータムはウェスチングハウスに加え、韓国水力・原子力、英国のロールス・ロイスSMR、フランスのEDF、スウェーデンのケルンフル・ネクスト、フィンランドのオウトクンプ・アンド・ヘレンと協力協定を結んでいる。

フォータムは、2 基の VVER-440 型加圧水型原子炉からなるロヴィーサ発電所を運営しています。この発電所はフィンランド初の原子力発電所であり、現在、国の電力の 10% 以上を供給しています。ロヴィーサ 1 号機は 1977 年に商業運転を開始し、1981 年に 2 号機が商業運転を開始した。今年 2 月、フィンランド政府はフォルトゥムに対し、2 基のロヴィーサ原子力発電所の運転免許の延長を認め、発電所が 2 号機まで発電を継続できるようにした。 2050年末。

同社はまた、フィンランドのオルキルオト工場の1号機と2号機、ならびにスウェーデンのフォルスマルク工場の1～3号機とオスカーシャムン工場の3号機の権益を保有している。

World Nuclear News による調査および執筆

WNN は世界原子力協会の広報サービスです。